屋根は直射日光を遮り、雨を防ぐだけでなく、住宅本体を護り住居内で快適な生活を送るうえで大きな役割を果たしている部分です。そのため、定期的なメンテナンスが必要で、塗装が施されている屋根は定期的に塗装が必要になります。このことは神奈川県伊勢原市に限らず全国同じです。今回は、日ごろあまり馴染みがない屋根塗装について、塗装の必要性や使用する塗料などについてわかりやすく紹介します。
屋根を定期的に塗装する目的
屋根塗装は塗装されている屋根材が経年劣化し、老朽化したことで防水効果などが大きく低下するため、定期的に屋根を塗装することが必要です。なにより、屋根を塗装することで外観の美しさを維持する効果が働きます。また、屋根の劣化を防ぎ、雨漏り防止にもつながるのです。仮に、屋根を塗装せずに放置しておくと、屋根が劣化し、雨漏りして建物内部の建材の腐食が発生する恐れもあります。それだけ、屋根の塗装は重要なのです。
屋根の種類と塗装時期の目安
日本の住宅の屋根すべてが、屋根塗装が必要になるわけではありません。定期的な屋根塗装が必要になるのは以下の屋根です。
- スレート屋根
- トタン屋根
- セメント瓦屋根
- ガルバリウム屋根
日本の住宅の屋根でよくみられる、日本瓦は塗装の必要はありません。逆にいえば、日本瓦以外の屋根は、定期的なメンテナンスで塗装が必要になるのです。塗装が必要となる屋根について詳しく紹介します。
スレート屋根
スレート屋根は安価で施工しやすいことで、よく見かける屋根です。スレート屋根は汚れやすく、割れやすい性質があります。それだけに、定期的な補修とメンテナンス時に塗装が必要です。塗装メンテナンスは8年～15年程度で実行するのが目安です。
セメント瓦屋根
セメント瓦はセメントと砂を混ぜて作られた屋根材で、防水性や耐久性はあまり高くなく、必ず塗料で表面を保護することが求められます。塗膜が剥がれてセメントの主成分であるカルシウムが流れ出し、瓦に割れなどが発生することもあります。セメント瓦の塗装メンテナンスは5年～10年程が目安です。
ガルバリウム屋根
近年、金属系屋根の主流となっているガルバリウム屋根は、軽量で耐久性に優れています。それまでの金属系の屋根材よりも錆びにくく、耐用年数も長めです。塗装によるリフォームの目安は、建っている場所の環境にもよりますが、10年～20年程です。またガルバリウム屋根は、すでに他の屋根材が施工された屋根の葺き替えをするときに、それまでの屋根材を剥がさず、その上に葺き替えする屋根材としても使用できます。
トタン屋根
トタン屋根は金属系屋根の一種で、長く屋根材として使用されてきました。軽量で安価ですが、錆びやすくて穴も空きやすく、雨漏りが発生しやすいなどデメリットが多くあります。現在はあまり一般住宅では使用されていません。
トタン屋根は気象条件などの外的な影響を受けやすく、メンテナンス時期は5年～10年程度です。ただし、いったん錆が発生したら劣化は早く、早期にメンテナンスを行いましょう。
日本瓦は塗装の必要なし
日本瓦（和瓦）は強度があり、耐久性は50年以上ある優れた屋根材です。基本的に、日本瓦については塗装のメンテナンスは必要ありません。ただし、瓦の「割れ」や「欠け」などの劣化が起こるケースはあります。そこから、雨漏りが起きやすくなるため、瓦屋根は定期的に点検をして対応しましょう。
屋根塗装に使う塗料を紹介
神奈川県伊勢原市に限らず、屋根の塗装に使用する塗料は、屋根材による制約や、塗料の成分などによりさまざまです。そのようななか、現在主に使用されている塗料を以下で紹介します。
ウレタン塗料
ウレタン塗料は価格が安い塗料です。ウレタン塗料の標準的な耐用年数は8年ほどあります。ウレタン塗料は塗装後に光沢を発し、見栄えが良く、柔らかで弾力があり、質感もあります。ただし、最近は新しい塗料の出現で、使用される機会は減っているのが実情です。
シリコン塗料
シリコン塗料はコストパフォーマンスが良く、耐久性もあり人気が高い塗料です。製品により違いはありますが、耐用年数は6年～10年程あります。シリコン塗料は、耐水性や耐熱性の機能が高く、水をよく弾くため、屋根が雨水や雪の湿気で劣化するのを防ぐ効果が期待できるのです。
フッ素系塗料
フッ素系塗料は耐候性が高く、防水性・防汚性にも優れた高機能な塗料で、近年とくに人気が高く広く使われています。耐久性も高く、耐用年数は10年～18年程になります。このように塗り替えサイクルが長いことも人気の一因です。フッ素系塗料は親水性が高いことで、塗装した屋根に降った雨水で、屋根の汚れやホコリなどが流れる効果を期待できます。
無機塗料
最近注目されている塗料が無機塗料です。一般的な塗料は有機塗料で、石油などの炭素を含む、有機物を主成分とした樹脂を使用した塗料です。色あせやチョーキング現象など、塗膜が劣化するのはこの有機物が原因となります。
一方、無機塗料は鉱物やレンガやガラスなど、炭素を含まない、無機物を配合して作られた塗料です。無機物は紫外線で劣化しないため、無機物自体がきわめて長期間に及ぶ耐久性を持っています。
無機塗料の価格は高くなりますが、標準的な耐用年数は約20年～25年もあり、優れた耐候性を備えているのです。
まとめ
日本の住宅の屋根は、日本瓦以外は定期的な屋根塗装が必要です。屋根は住宅本体を護る機能があります。その屋根の塗装が劣化すると、建物本体に大きな影響が出てくるのです。屋根塗装を定期的に実施して、きれいな屋根の住居で快適な生活を送りましょう。
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